英語はストレート?
日経BPオンラインより
「英語の社内公用語化で社内の空気が悪化する」と題されたコラム
http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20131002/254111/?n_cid=nbpnbo_rank_w&rt=nocnt
著者は海外ビジネス経験が豊富ということですが、ちょっと巷の誤解を助長しそうなコラムだなと思いました。確かに、TOEIC500点でも国際人になれるけれど、コラムに書かれていることを鵜呑みにしていては「英語を用いる国際ビジネス」に参加が難しいでしょう。
英語はストレートで戸惑うということなのですが、英語でも丁寧な表現や曖昧な表現はいくらでもあるわけで・・・。個人的には、ストレートなのは「初級者の英語」ではないかという気もします。会社の会議で思わずこちらが動揺するくらいキツイ表現をするのは大抵が英語を得意としていないメンバーなので。たとえば、相手の意見が間違っていると言う時でも"I think it is a bad idea"とストレートに言うこともできますが、それでは相手の気分を害するかもしれません。"with al due respect, I don't think it is such a good idea"とか、枕詞を使ったり遠回り表現を使ったりすることで、丁寧に対応することができます。
それと、海外企業は上下関係がないと誤解している人もいるようですが、実際は厳しいです。コラム著者のいた世界は相当に特殊なのではないでしょうか。社長に向かって若手がカジュアルに意見を投げかけるというのは、余程小さな会社でない限り難しいように思います。相手をファーストネームで呼べるからといって、人間関係がカジュアルになるわけではないので。