マイノリティ?
東京大会を記念したバービーがアジア系を含まないという"inclusive"を披露して批判を浴びている、というニュースが話題ですね。
"inclusive"を表現するために、アフリカ系とラテン系を登場させてアジア系は無視、というのはよくあることですが、流石に今回は多くの人がおかしいと表明。これだけ人種に関する問題が盛り上がった直後で、イベントも東京というアジアの玄関口で開催、アメリカにも多くのアジア系が市民権を持っていたり滞在したりしている中で、この展開を疑問に思わなかった企業はある意味すごいですね。
とりあえずオーバーブッキングが起きたら日本人を探して日本人の席を他の人に譲らせる、みたいな国民性ジョークもあるように、(従順という意味で)モデルマイノリティなアジア系のイメージも影響しているのでしょうか。どうせ、批判なんてしないだろう、炎上なんてさせないだろう、と。
グローバル企業で働いていると、ブランドガイドが外部向けの発信に使うことを推奨してくるイラストや写真のセットがあるのですが、そこにもアジア系はすごく少ないです。一度おかしいのでは?と言ってはみたけれど「貴重なご意見ありがとう」で終了してしまったし。でも、大勢が声を上げるとやっぱり圧力になるものだな、と今回の件で思いました。これからも黙らずにSpeak upしていかなければ。
入社1年目のビジネス英語大全
入社1年目の、と銘打たれていますが、これは英語を使って仕事をする英語がネイティブでない日本人なら本棚にさしておいて損のない一冊だと思ったのでご紹介。
込み入った話をするには不足がないわけではないものの、すべての人が必要とする会話表現、という意味ではほぼ網羅されているので、この1冊があれば社会人生活をするのに最低限の英語は身に着けられそうです。また、表現も丁寧で間違いのない感じが、誰にでもおすすめできるところです。やっぱり最初にカジュアルすぎる表現を覚えてしまうと、浮いてしまうので、ある程度の丁寧さは欲しいところです。別に部下に丁寧な言葉遣いをしたからって怒られることはないですから。一方で、役職が上位の人にカジュアルすぎる言葉遣いをしていると印象は悪いです。その点でも、本書で紹介されている表現は安心感があります。
なお、少し厚めの本ではあるけれど、勉強用なら紙の書籍を手に入れる方がよいかもしれません。最初に、どのくらいの知識が必要そうかを把握するのにも厚みは参考になるし、一冊分を習得し終えたときの達成感は自信になるし。ある程度、英語力のある人が参照用に持つならKindleの方が便利そうです。