PIE model
若い頃、年次の評価面談にて教えられた言葉です。
Performance
Image
Exposure
の3つが評価・昇進には必要である、と。頭文字を取ってPIE model。
Performanceはそのまま、実績です。売り上げかもしれないし、成し遂げたプロジェクトかもしれません。ただ、実績というのも簡単に測って比べられる物差しは存在しておらず、いかに自分の評価が高くなる物差しで測ってもらうか、が大切な世界だったりもするところがあるけれど。(ちなみに、目標設定で大切なモデルはSMART: Specific<具体的で>, Measurable<測定可能で>, Achievable<達成可能で>, Realistic<合理的な>and Timed<期限がある>目標を設定して、これに基づいて評価が行われることが理想である、と)
Imageは、その人の周りに与える印象。周りの人に対して良い接し方をしているか、という印象もあれば、関係のない人に「仕事ができそう」と思われているか、という印象もあります。仕事ができる印象のない人が順調に評価されていると、一緒に仕事をしたことがない人から、「どうしてあいつばっかり」「あの上司は点が甘い」「どうして自分の方ががんばってるのに評価されないんだ」なんて目で見られてしまいますからね。負の感情なんて無視すれば、と若い頃は思っていましたが、意外に厄介なんですよね、直面してみると。やっぱり、「あいつはすごいな」「あれだけやってれば上も見るよな」「あいつは自分よりがんばってるよ」と思わせれば得。
もちろん、全社に轟くようなperformanceを出して印象なんて関係ないような人もいるでしょうけど、当てはまるのは光の速さで役員クラスになるような一部の人だと思います。
Exposureは露出ですね。何への露出か、というと、評価をして自分を引っ張り上げてくれる人への露出です。まずは、上司に自分が何をやっているか、どんな成果を挙げているかが伝わっているかどうか。知らないと評価のしようがないですから。
そして、直接の上司以外にも自分が何をやっていて、どんな成果があり、どんな能力があるかを知られていけば、新しい機会も得られるかもしれません。
がんばっているのに面白い仕事が回ってこないと嘆く人はここが弱いかも。見込みのある人に機会を与えて成長させようとするとき、全体を篩にかけて優秀な人を選ぶ余裕のある組織は多くなく、目立っている人や主張してくる人から選ぶことは結構な割合であるはずです。何もしないで目立つ程の実績を持つことは難しく、実際にそんな人は滅多にいないので、大半の人には目立つ努力や適度な主張が役に立ちます。