実践的で役に立つ学習本
テスト勉強の英語と実際に使う英語の大きな違いは、「(意味が)通じれば良い」のか、「(意図も含めて)通じなければいけない」のか、だと思います。
テストでは文法的に間違っておらず、スペルが正しければ、多少の不自然さや単語の選択の不適切さは目を瞑られます。しかし、実際の会話や文章では、不自然な英語は受け取り手を疲れさせますし、不適切な単語の選択は時として深刻な争いに発展することもあります。失敗から学ぶことも重要ですが、ある程度の基本を押さえることが事前にできればありがたいことです。
こちらの書籍は、元国連職員(日本人)とロンドン大学の教授(ネイティブ)による、英語ロジックの解説と実際の添削、例文・フォーマット集と役立つ知識が詰まった一冊。英語で仕事をする前に読むと、とてもスムーズに滑りだせるのではないでしょうか。ありがちな「(文法的には)間違っていないけど、ちょっと残念」という英文は書かずに済ませられそうです。
また、例文として、問い合わせや提案だけでなく、昇進のお祝いやお悔やみを述べる場面までカバーされていることも役立ち度が高いと思いました。