Power Dress
“The Most Powerful Women in Business Wear Dresses, Not Suits” (最もパワフルな女性たちはドレス(ワンピース)を着る、スーツではなく)
という記事がありました。最近の女性エグゼクティブのワードローブにはスーツよりも、ドレス(ワンピース)が増えたというもの。特にアメリカかもしれませんが、比較的ポジションと服装はリンクしているとよく言われます。若手はアン・クラインのパンツスーツ、エグゼクティブになるとダナ・キャランのスカートスーツ、と私が若手のころは言われていました。ブランドの入れ替わりはあるかもしれないけれど、バタバタと動き回る若手がパンツスーツで、フォーマルな会議に多く出席するエグゼクティブがスカート、というのは今もあると思います。これを"power dressing"なんて言いますね。
まあ、自分自身が部長レベルの役職についた今、ひとつ追加で分かったのが中年女性にパンツスーツは体型的に難しい、というのもあるけれど。正直、スカートもスーツによくあるタイトは苦しくて、ワンピース、いいよね、という気もします。
ただ、そうは言ってもいろいろな研究結果から、男性は自分たちと同じような服装をした女性しか男性と同様の評価基準では評価しない、なんて情報を目に耳にすることもあります。それもあって、結果的に昇進する女性たちはスーツを着ていることが多いように思います。
しかし、それも変化があって、ドレス(ワンピース)派が増えている、ということです。とはいえ、
“The typical power dress is something that has coverage and is relatively fitted…something that is really smart-looking [in which] you come across as professional,”(典型的なパワードレスは露出が少なく、体にフィットしていて、知的にプロフェッショナルに見える服装である)ということなので、ゆるふわワンピとは異なるもののようです。
でも、これは女性の立場が少しずつでも改善されていることの証左のようにも思えて嬉しいです。
“I really understand now it’s not power dressing; it’s equal dressing,” said Mr. Mouret. “It’s women showing that they can be equal to men but they don’t need to wear suits.” (『わかったことは、これはパワードレッシングではないということ、すなわちイコールドレッシングだ』とMouret氏は言う。『女性は男性に肩を並べられるが、それはスーツを着る必要があるということではない』)ということで、女性が名誉男性を目指さなくても同等に扱われるなら、やっぱり無理はしないよね、と。まあ、私はスーツ好きなのでスーツも楽しんでいますが、女性用のスーツで素敵なものは限られるので選択肢が増えると更に楽しいのも事実。

働く女性が知っておくべき ビジネスファッションルール (最高の自分を演出する)
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