英語学習帖

日々の職場英語・生活英語メモ:ビジネスに使用する英単語や英語表現、話題になりそうな海外メディア記事を紹介しています

Kimono, Kim-Oh-No

米国でお騒がせセレブといえば、Kardashians ーカーダシアン家の人々。父はO.J. シンプソンの弁護団のひとりであるロバート・カーダシアン、本業はよくわからないけれどとにかく露出の多いキム(衣装も露出が多め)、異父妹の世界で最も稼ぐモデルのひとりであるケンダル・ジェンナーを含めた10人くらいのきょうだい、と華やかな家族を扱ったリアリティ番組、"Keeping up with Kardashians"は何とseason 16まで続いている様子。日本の大家族ものとはずいぶん雰囲気が違います。

そんなファミリーの中でも、何かとお騒がせなキムについて。最初はパリス・ヒルトンのお友達として登場し、有名人との交際や流出ビデオで注目を集め、Instagramでも多数のフォロワーを持つキム。これまでも、黒人風の髪型やフォトショップでの肌の色の調整で批判を浴びてきた彼女が、今度は日本の伝統的な服装を指す"kimono"という単語を用いた下着を発表し、再び批判の対象に。

globalnews.ca

www.cosmopolitan.com

"Kim Kardashian has been accused of cultural appropriation after launching her new “shapewear” brand, Kimono Solutionwear." (キム・カーダシアンはKimono Solutionwearという名の補正下着ブランドを発表し、文化盗用による批判を受けている)

come under fire (批判される、炎上する)

backlush (反発)

cultural appropriation (文化盗用)

※"appropriate" (適切な)"approptiately" (適切に)という形容詞・副詞があるのに、動詞だと"appropriate" (盗用する、私物化する)となるらしいです。発音が微妙に違うと言われるけれど、かなり注意して聞かないとわからないかも。

 

Kimono dressとか、Obi beltのような、和服に着想を得た洋服は過去にも多くあったけれど、日本人は文化盗用に対してこれまであまり批判をしていなかったように思います。むしろ、和のテイストを取り入れてcoolくらいに思っていたかも。ただ、今回はキム・カーダシアンが商標登録までしていること、kimonoと言いつつ和服とは関係のないルックスであること、そもそも文化盗用に対する視線の厳しさが増していること、など様々な要因が考えられますが、多くの人がこれは不適切と声を上げる事態に。ハッシュタグKim-Oh-Noをつけて反論や和装の写真をアップする人たちを多く見ることになりました。

個人的には、日本のある時期に浸透したスタイルを以て本来の和装はこれ、と言うのがあまり好きではないし、そもそも和服を着ない私があれこれ言うべきとは思わないけれど、商標登録はやり過ぎかなと思いました。批判への回答として、伝統衣装としてのkimonoの呼称使用を制限する意図で申請した商標ではないとは言っているけれど、過去にも一般的な名詞を商標登録によって他の人が使えなくなった事態があるとも聞くと、着物の売買や関連する活動、日本文化の紹介にも支障が出るかもしれないという懸念は当たり前に生じるもの。

楽しく学べる「知財」入門 (講談社現代新書)

楽しく学べる「知財」入門 (講談社現代新書)

 
知的財産法入門 (岩波新書)

知的財産法入門 (岩波新書)

 
商標法(第2版)

商標法(第2版)

 

 

next of kin

"next of kin" (近親者)

"relationship" (続柄)

日常生活ではあまり使わないけれど、法廷ものや犯罪もののドラマではしばしば出てくる用語のおさらい。

 

"remains" (遺体)

"John Doe" (身元不明の男性)、"Jane Doe" (身元不明の女性)

 

"belongings" (所有物)

"suspect"  (容疑者)

"murder" (殺人)

"robbery" (強盗)

"police officer" (警察官…通常は制服の)

"SWAT" (特殊部隊)

"captain" (警部)

たとえばニューヨーク市警NYPDだと、地域毎に分署があって、そのトップはcaptain以上のようです。"Deputy Inspector/Inspector" (日本語だとどちらも警視に対応する様子)が署長のことも。

"detective" (刑事)

名探偵コナンのように探偵もdetectiveだけど、PIと呼ぶことも多いようですね。ドラマ『エレメンタリー』の中では「PIなのか」と聞かれて、「consulting detectiveだ」と答えているシーンがあったので、少し役割が違うのかも。なお、PIはPrivate investigaterの略。そして、アメリカでは多くの州で探偵業もライセンス制の模様。

"agent" (FBIの捜査官)

アメリカだと、州をまたぐ犯罪には"FBI:  Federal Bureau of Investigation"(連邦捜査局)、"state police"(州警察)、"XX Police Department "(XX市警…NYPDニューヨーク市警とか)があって、ドラマになるのは市警関係が多い印象ですね。

 

このほか、協力したり縄張り争いしたりするのが、

"DEA: Drug Enforcement Administration" (麻薬取締局)

"NSA; National Security Agency" (国家安全保障局

ドラマを見ると、日常生活(ビジネスシーンを含め)において使用される単語の数は多くなくて、大学受験を経験した日本人の大半が知っている単語が7割くらいを占めるように聞こえますが、使い方は多様で勉強になります。

 

 

 

pseudonymous

"pseudonymous" (偽名の/偽名で/ペンネームで)

"anonymous" (匿名の/匿名で)

"pseudonymous"はちょっと難しめ。スードニマス、と聞こえます。"anonymous" のアノニマスは、サイバー関係の話題で多々でてくるのでカタカナで定着しつつありますが、"pseudonymous"はあまり使う機会がないかも。

"pseudo"が「偽、ニセ」の意味を持つようです。名詞だと、"pseudonym" (偽名/ペンネーム)と"anonym" (匿名)。なお、実名は"autonym"とのこと。

 

http://www.bbc.co.uk/history/historic_figures/bronte_sisters.shtml

"In May 1846, the sisters published at their own expense a volume of poetry. This was the first use of their pseudonyms Currer (Charlotte), Ellis (Emily) and Acton (Anne) Bell. They all went on to publish novels, with differing levels of success." (1846年、姉妹はそれぞれの経験を詩集として発行した。このとき、彼女たちはCurrer (Charlotte), Ellis (Emily) そしてActon (Anne) Bellというペンネームを初めて用いた。それから彼女たちは小説を発表し、それぞれに成功した

 

IT社会事件簿

IT社会事件簿